研究をしています。どうしても苦手な統計学の知識が必要なため、基礎から勉強していきます。
臨床研究の進め方
臨床研究での解析の進め方として、
・クリニカルクエスチョンから興味のある患者集団全体:母集団を考える。
・その中から抽出した標本を解析して、結果を出す。
・その後、統計的推論によって、再度母集団を考える。
・クリニカルクエスチョンに対する答えがわかる。
ポイントは、クリニカルクエスチョンを重要視していることではないでしょうか?
臨床をしていて、疑問点が多々あると思います。
例えば、片麻痺者の歩行練習をしていて、筋力を強化したら歩行能力があがるのか、随意性をあげれば歩行能力が上がるのかなど。さらに歩行能力を表す指標は、歩行速度なのか、FIM歩行なのか、観察による歩行分析なのか・・・筋力をあげる、歩行速度を歩行能力の指標にすると決めても、筋力の上げ方も悩むし、速度の測定方法にも悩んでしまいますね。
そんな素朴な臨床的疑問点を大切にして、芯のずれない研究が臨床研究では重要だと思います。
記述統計
記述統計は、収集したデータから平均や分散などの指標(統計量)を計算し、そのデータ自体の性質を知るもの。
推測統計は、母集団から抽出したデータ(標本)の性質を知ることで、母集団の性質を推測するもの。
記述統計と推測統計がごちゃごちゃになる方が多くいるので注意です!
代表的な記述統計の種類として、
・平均値
・標準偏差
・中央値
・四分位点(25%、27%)
・範囲(最大値、最初値)
があります。
正規分布の場合、平均値と標準偏差で報告
1SDは67%、2SDは95%のデータが含まれる。
正規分布でない場合、中央値と四分位範囲で報告
1つのテーブルには平均値と中央値は混ぜないようにします。
最近の研究では、中央値と四分位範囲が多いそうです。
標準誤差は平均値の精度を評価する指標であり、症例数が増えると減少する傾向にあります。
まとめ
これから統計の基本的なところから学んでいきます。ネットや教科書を複数同時に読み進めていき、理解を深めていく予定です。今回は、
・クリニカルクエスチョンの重要性
・記述統計と推測統計の違い
・正規分布の場合、平均値と標準偏差で報告
・正規分布でない場合、中央値と四分位範囲で報告
が大切なポイントでした。
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