橋出血1 vol.2

リハビリテーション

橋の栄養血管

橋動脈(脳低動脈橋枝)は脳低動脈から分岐し、橋に血液を送る穿通枝である。

橋出血では橋動脈が破綻して出血することが多い。

wikipedia-「Pontine arteries』

橋動脈は、上記写真の「Pontine arteries」です。

橋出血のポイント

・左右の錐体路が近接しており、四肢麻痺を呈する。そのため仮性球麻痺や体幹機能の低下をきたす。

・眼球運動障害の出現、閉じ込め症候群。

・小脳と連絡する横橋線維が豊富であり、運動失調を呈する。

・顔面の運動・感覚に関わる脳神経核が存在する。

上記の4点はあくまで一般的に言われている内容です。実際は出血部位によって出現する症状が異なります。

そのため、脳画像をよくみることと、丁寧な評価が必要になります。

wikipedia-「橋 (脳)」

上記写真はwikipediaに記載されていたものですが、論文や書籍によって機能局在が変わっているようです。

私個人の見解ですが、橋出血の場合は臨床での評価を中心に考え、脳画像を参考にするとよいかと思います。

予後

一般的に、

・血腫量5ml未満 →生命予後は良好

・血腫量5〜20mL →予後不良、中脳方向への進展は生存の可能性あり

・血腫20mL以上 →絶対不良

となっています。

血腫量の計算方法は、

「血腫量(ml)=縦径(cm)×横径(cm)×高さ(cm)÷2」

で算出できるので、一度計算してみてください。

また中心部橋出血は重度意識障害を呈することが多く、数時間から数日で死亡してしまうこともあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました