昨日の続きです。https://passionpt.com/stroke/151/
日本神経理学療法学会「脳卒中理学療法ガイドライン第2版」を予想しよう!
CQ8:脳卒中患者に対して課題指向型練習、集団サーキットトレーニングは有用か。
グレードA
過去のガイドラインでも有用といわれています。
課題指向型、課題特異的、サーキットなどの言葉が混在しており、具体的にどんな練習をさすのか、定義がほしいところ。
CQ9:遷延性意識障害を有する脳損傷患者に対する理学療法は有用か。
グレードA
重度の意識障害でも理学療法は有用ですよね。
どんな論文を引用するかが気になります。重度意識障害だと長期間にかけて改善する可能性があるということを示したい意図があるのでは?
CQ10:半側空間無視を有する脳卒中患者に対して理学療法(頚部筋振動刺激、視運動性刺激、limb activation training、プリズムアダプテーション含む)は有用か。
グレードB
効果的であるという報告が多いが、論文数が少ない。
今回はこの程度で終わるのではないでしょうか。次期改定にはAになる。
CQ11:脳卒中患者に対して、特定のコンセプトに基づく理学療法(促通反復療法・ボバースセラピー・PNF・認知神経リハビリテーション)は有用か。
グレードB
報告の多くが介入研究であり、グレードを決めることが難しそう。
反証可能性をどう表現されるのか気になります。
CQ12:脳卒中患者に対して筋電図バイオフィードバックや視覚フィードバック、メンタルプラクティス、仮想現実を用いた理学療法は有用か。
グレードB
効果的であるという報告が多いが、論文数が少ない。
こちらも今回はこの程度で終わるのではないでしょうか。次期改定にはAになる。
CQ13:脳卒中患者に対して在宅での理学療法や遠隔地トレーニングは有用か。
グレードB
効果的であるという報告が多いが、論文数が少ない。
おお。あまり聞き慣れない内容です。コロナ禍に合わせてきたか?笑
まとめ
以上、私なりの「脳卒中理学療法ガイドライン第2版」の予想でした。
批判していることも多いですが、ガイドラインに少しでも興味を持って臨床に活かす療法士が増えてくれることに期待しています。
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